前回の記事の続きです。

この記事から読み始める方は、先にこちらの記事をお読みください。

圧力鍋研究家になるまで(その1)
圧力鍋研究家になるまで(その2)


経験なし、料理もそれほどでもない私が、どのようにして圧力鍋研究家になったのか。

前回の記事では、調理器具メーカーに勤めたことが転機になったというところまで書きました。

なぜ、それが転機になったのか。



入社したころから、社内で一番厳しいといわれる部長が、直々に教育担当者についてくださいました。
とにかく仕事に厳しく、会社にいる間だけが仕事じゃない。
商品を正しく理解するために、とにかくひたすら商品を使え!と指導されました。

その言葉通りに、使って、使って、使い倒しました。

会社に届くお客様からの感謝の声に目を通し、お客様が感動した味を自分の経験しようと同じ料理を作りました。
お客様がうまくいかなかったお料理に、どうやったらうまくいくのか、アドバイスをするために作ってみました。
今までの料理が圧力鍋で料理するとどう変わるのか、それを一つ一つ実感していきました。

お客様の元にお届けする広告の中で、どのようなレシピを載せればお客様がよろこんでくださるのか、料理のトレンドを研究しました。
でも、それが決して苦痛ではなくとっても楽しかったんです。

お客様とお電話等で応対するときも、自分の中に経験値があるから自信をもってお伝えできる。プラスアルファのことをお伝えして、喜んでいただける。
それがうれしくて、ますますお鍋の使い方、お料理のレシピを研究していきました。

お客様の声で多かったのが、
「もっと早く買えば、もっと早く使えばよかった!」
「お料理が楽しくなりました。」
「光熱費が下がったうえに、お料理がおいしくなって、家族から喜ばれてます」などという声。

こんなにたくさんの人に笑顔を届ける圧力鍋。
もっともっとたくさんの人に知っていただきたい!と心から思うようになったのです。

結局、この会社には8年半勤務しました。
もともと2名でスタートした営業企画課が、最終的には12名の部署となり、課長職を任されるようになったのは、お客様からのお声が背中を押してくださったからだと思います。

こんなに大好きな会社だったのに、どうして退職することになったのか。
その話は、「圧力鍋研究家になるまで(完結編)」に続きます。