前回の記事の続きです。

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圧力鍋研究家になるまで(その1)
圧力鍋研究家になるまで(その2)
圧力鍋研究家になるまで(その3)


調理器具のメーカーで、日々寄せられるお客様からの喜びの声に後押しされながら、
営業企画課長として奮闘してました。

そして、仕事を通じて、フードコーディネーターさんや、料理研究家の先生方、デザイナーさん、カメラマンさん、テレビショッピング番組を制作する時には、インストラクターとして出演もさせていただきました。
会社から出版するレシピ本は、7冊担当させていただきました。
企画段階から、レシピの監修までを手掛け、大きな経験を積ませていただきました。

会社勤めをしながら、プライベートでは小学生になった子どもと一緒に
ウィズガス親子クッキングコンテストに応募。

第1回大会 近畿地区最優秀賞。 近畿地区代表として全国大会に出場。

第2回大会 近畿地区準優勝。

第3回大会 近畿地区最優秀賞。近畿地区代表として全国大会に出場。

第5回大会 近畿地区最優秀賞。近畿地区代表として全国大会に出場し、審査員特別賞受賞。

という結果を出すことができました。
このコンテストに応募することを通して、料理熱がさらに高まっていきました。

コンテストで入賞される方は聞いてみるとお料理プロが多いのです。
すでにお料理関係の教室をされていたり、中にはプロの料理人という方も。
この経験があって、「もしかして私の料理でも喜んでくれる人がいるのかも」という思いを持つようになりました。



一昨年の暮れ、夫から転勤になるかもという話が浮上しました。
転勤になったら、すぐには大阪に戻れないかもしれないから、家族で一緒に行ってほしいと。
家族は運命共同体なので、一緒にいるべき。
そう思ったので、会社を辞めることを決意したのです。

大阪が本社で、ほかに営業所を持たない会社なので
「この機会に、東京営業所を出しませんか?」などと持ち替えてみたのですが、受け入れられるわけもなく…退職ということに。

でも、辞める時に
「東京に行っても、縁は切らないで。何かあれば手伝ってほしい。
そして、何かを始めるなら全面的に応援するから」というメッセージをもらいました。


8年半、圧力鍋をはじめとする調理器具にどっぷりつかってきた経験と、
親子クッキングで提案してきたレシピと、「伝える」仕事をしてきた経験と、
料理が決して上手ではなかった私が、料理が大好きになるきっかけになった圧力鍋のこと。
全部を合わせたら、圧力鍋研究家として、圧力鍋の魅力をお伝えしたい!という思いに行きついたのです。


ワーキングマザーとしてフルタイムで働きながらも、圧力鍋があったおかげで、料理の楽しさに目覚め、料理がおいしくなり、化学調味料に頼らなくなり、冷凍食品にも頼らなくなり、いろいろなものが手作りできるようになり、お友達からも料理上手といわれるようになり、コンテストでも結果を出すことができた私のような経験を、皆さんにもシェアしたいのです。



長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。

圧力鍋研究家 さいとうあきこ